皆さんは、大きな駅にしか止まらない種別と言ったら、どのような種別を思い浮かべますか?
「急行」!
「特急」!
などなど、いろいろありますよね。
今回は、その中の「快速急行」についてです。
一般には、「急行より早く、特急より遅い電車」と言われていますよね。
東武鉄道や西武鉄道、関西の方に行くと阪急電鉄や阪神電鉄など、さまざまな鉄道会社で運行されています。
今回は「快速急行」を運行している鉄道会社の中でも、小田急電鉄についてみてみます。
快速急行についてちょっとおさらいしましょうか。
小田急で快速急行が定期列車となったのは2004年12月11日のダイヤ改正からです。*1登場時から一貫して「快速急行」と呼ばれていました。
2001年から運行が始まった「湘南新宿ライン」に対抗するために、当時あった湘南急行*2をさらに格上げする形で運行が開始されました。
2018年から朝ラッシュ時間帯で快速急行大増発が行われ、新宿までの所要時間がグンと減りました。
快速急行は最初、
小田原線系統
江ノ島線系統
に停車していました。特に目立ったのは、小田原線の下北沢~新百合ヶ丘間の長距離連続通過でした。筆者は小さいころ、この連続通過の間に寝過ごして新宿まで行ってしまうのではないかと心配で心配でたまりませんでした(笑)
2018年3月17日のダイヤ改正で、下北沢~新百合ヶ丘間に登戸駅が停車駅に追加され、快速急行で特徴的だった連続通過がなくなってしまい、また少し所要時間が増えてしまいました。
またこの改正で、多摩線での運転が開始され、
が停車駅に加わりました。
なおこの改正から、前述の通り朝ラッシュ時間帯の運行が増え、新宿までの所要時間がグンと減りました。
3.遅すぎる本題
おさらいが長くなりすぎたので本題に入りましょう。次の写真は、2016年3月に撮影した写真で、快速急行と各駅停車が映っている写真です。これで気づいたことを言いましょう。

気づくところをちょっと探してみましょう。 湘南台 撮影日:2016年3月8日 撮影者:誰かさん
1年生に出すような口調で言ったので、バカにしてるのか!と思うかもしれませんが、ちょっと考えてみてください。
考えましたか?
ベテランの小田急ファンなら、
「各駅停車が『各停』幕だ!」
と思われるかもしれません。
そうそう、その調子です!*3
逆に、「快速急行」はどうですか?
そうです、「快速急行」は4文字で「快速急行」と書いてあります。
同じ4文字の種別なのに、どうして快速急行は「快急」と省略せずに書いてあるのでしょうか?
4.考えた結果…。
考えた結果、1つ思い浮かびました。
2001年の湘南新宿ライン開業の際、利用客は驚きました。
「こんな早い電車があるんだ!!」
当時小田急電鉄は、今までのイメージ通り、めちゃくちゃに込んでいて遅かったのです。
しかし、湘南新宿ラインの登場で、早く東京へ行けることになったので、乗客はJRへ流れて行ってしまいました。
それに対抗して、「快速急行」が誕生。
こっちも早いから便利だよ!とアピールしたかったのです。
その際に「快急」だと何となくインパクトが弱い…
そこで狭い種別表示幕を我慢して、4文字で「快速急行」と表示したわけです。
これならインパクト強いでしょ?
もちろんこれは事実ではないと思いますが、小田急は「JRに貴重なお客様をとられたくない」と思っていたのでしょうね。